人気ブログランキング | 話題のタグを見る
飢え。
建築界恒例の年に一度のイベントが先日終わった。3度目の挑戦で得た、初めてのセカンドステージである。
約半年の攻防により、得た机上の情報たちは、僕の現在の環境では満たされることのない、建築・設計知識を得たと感じる。しかしそれよりも、こんな勉強でも設計図面を書いていることに楽しみを感じている自分が、ああまだ僕も建築を好きでいれているのだなと自分自身で感じれたことが、自分にとっての何よりの収穫だ。

正直、今の自分はいろいろなことに飢えを生じている。ハングリー精神のような上向きの意味合いでなく、言うならば砂漠と言えばよいだろうか。建築に対する飢えもありき、アイデアへの飢え、新しいことへの飢え、情熱への飢え、とにかくお腹が空いている。喉も渇いた。
まだ、お腹を空かせていることを感じられるだけましなのかもしれない。
今自分がおかれている状況は、工期、コストが第一とされるような状況だ。この状況に対し、確かに僕はうまく「社会」に順応し、仕事の効率やスピードも上がった。これを仕事のできる人というのであればそうなのかもしれない。
ただ、そこにアイディアや個性、情熱がなければ価値基準はスピードとカネにしか評価の価値は生まれない。
ハヤイ、ヤスイ、ウマイ、まるで吉○屋の牛丼ではないか。しかもこれまたあまりウマクない。
最近、どこかの成功者がテレビで、お金を第一の目標としたとき、対したモノは生まれないと言っていた。確かにそうだ、そんなものは前提条件に過ぎない。そのベースから次の段階がおもしろいではないか。
しかしどうやら社会はそんな余地は与えない。

それと同時に参加した幾つかの活動は、社会に反し、いくつかの希望を僕に与えた。
水だ。蜃気楼でもない。

そんな中から得た友人からのコメントを幾つか挙げる。
・僕はディフェンスの人間だ。
・あの発表のときの全体を一瞬沈黙させた空気に期待している。


愚痴は言いたくないものだが、たまには冷静に言葉にしてみるのもなかなかいい。
ただ愚痴を言葉として残したからには、できるだけ早く、自分が正直になれる場を早く構築したいという決意表明でもある。

そんなこんなで、静かにこのブログを再開するのであった。


by tdysch | 2007-10-23 01:40 | D ch(雑記)


<< 敗者の弁。 10+1 No.48 特集=ア... >>